海馬萎縮を食い止めるために
先日の続きとなりますが(母の記憶障害のお話はこちら★)
脳に刺激を与える、記憶を司る海馬委縮を進行させないために
寿司打を毎日練習して記録更新をしてもらうプロジェクトを勝手に立ち上げました。
早速電気屋さんに行って、パソコンを購入し、セットアップを完了させました。
母に新しいパソコンを紹介して、寿司打を見せた時の反応があまりよろしくなかったので
(ちょっと理解できなかったみたいでした。なぜ、寿司が流れてくるのかとか、余計なことに目が行くのもダメでした。)
ミカタイプに変更。(無料でダウンロード可能です)
ミカタイプとは学校教育用に作成されたものだそうです。初めてキーボードをさわる初心者から、キーパンチャーまで、幅広いユーザーに対応していて、娘の学校でも活用していてある程度の速さや正確さをテストされているようです。
グラフィックはお世辞にも良いとは言えませんが、タイピングの基礎がしっかり学べます。
こちらはなんたってシンプルでめちゃくちゃ見やすい!
画面いっぱいにキーボードが映し出され、下には手のイラスト。
そして
「Jを打つ時は、この指で打ってね」みたいな感じで爪の部分が黒く色付くのでメッチャわかりやすい。
パソコンを立ち上げて、こんなアプリなのよと見せたところ、寿司打の時よりも反応はよかったです。
とはいえ、母はパソコンに触れるのがほぼ初めましてです。
市とか区で企画されたパソコン1日レッスンなどには参加してみたことあるようですが、そんなことは丸っと忘れ去ってじったような顔つきです。
ということで、まずはどのボタンを押すとパソコンが起動するのかというところからゆーっくり優しく丁寧に解説していきました。
ボタンを押すと立ち上がってミカタイプのアプリを左クリック。
実はここまででも結構な難易度のようで、
①マウスが思った様に動かせない様子
②クリックさえも上手く反応させられない
③パソコン自体に緊張してマゴマゴする
といった感じです。
これはかなり時間を要するし、忍耐も必要だなと肝に銘じました。
タスクバーに設置したミカタイプのアイコンにカーソルを合わせて左クリック
アプリが立ち上がったらenter keyポチって画面に現れたトレーニングの希望番号1を押す
というところまでを何度も繰り返しました。
突然興味もない、面白くもないことをやらされているのに、一生懸命に対応しようとする母の素直さに感謝です。
なんとか覚えた様子だったので、実際にミカタイプをやってもらいました。
かな入力をしていたのでアルファベットの配置は全くもってはじめての感覚。
でも、画面が大きい事とゆっくりで構わないという事で、このアプリの内容は理解できたようです。
次はアプリを閉じて、パソコンのシャットダウン。
これも何度も繰り返しました。
母の顔を見てみると
やった事が無いことを繰り返しさせられて、ちょっと疲れているように見えました。(正味30分程度のレッスン時間でしたが)
「難しい?」
「出来るかな?…でもお父さんいるから、聞けるしね。」
これこれ
コレが母の進歩を妨げる事があるのです。コレとはお父さんがいるから
勿論、わからないことを聞くことは良いことです。
でも、母と父との関係を見ていると父が何でもやってしまうために、頭を使わないで、お父さんに聞けばやってもらえる
みたいな構図が出来上がってしまっているのです。
母が一人で考え、行動することも促そう
母はiPhone7からスマートフォンを使っています。
父には去年辺りからiPhoneを渡したのに、父の方が数段活用出来ているのです。
母の中には
分からなくなったらお父さん聞けばいい、お父さんにやってもらえばよいという気持ちが潜んでいて、これがとてもネックになっていると感じました。
夫婦としては理想的な二人ではあります。
父を尊敬し、頼りにして不安などなく長年生きてきた母は幸せな女性だと思います。
大きな決断はもちろん、些細な決断もあまりすることなく、ふわふわと幸せに生きてきています。
習い事をして、練習をしたりする自発的な時間も過ごしてはいますが、長年やっているので、それほど刺激にもなっていないだろうし、自分で出来る範囲のことです。
その時は特にこのことには触れずに、このようなLINEを送りました。
母がどの程度この頼り切っていることを理解しているかはわかりませんが、楽しいとは言ってくれているのでちょっと安心しました。
母は練習好きで,頑張り屋さんです。
ハマってくれて続けれる事を願うばかりです。
余りに苦痛そうだったり、辛そうだったら違うことを提案してみます。
とりあえずはパソコンが楽しいと思って貰えるように、頑張ります。
最後まで読んでくださって有難うございました。